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 ●コラム目次へ                                                                      コラム更新日2006/11/3

2006年 今月のコラム 

   

10/11月  


日本の教育が変だって??

いじめ自殺、世界史の未履修問題が連日報道されている。おまけにローカルな話題では、釧路町の中学校長の万引きまで加わり、学校教育・教師が「オカシイゾ」ってことになってきた。
小泉政権が、約5年以上にわったってホッタラカシてきた教育への無策がここに表面化したと言えなくも無い。
私の息子も、世界史はOKだったが「情報」の授業を半期しかやってないのに、倍の2単位履修したことになっており、35時間の未履修が発覚した。
「ウン、これで一応進学校だってことが証明されたな」 変なかたちで納得した。

万引きは別格とし、ほかのいずれも責任の所在が不明であることが問題だろう。
責任回避とか、たらいまわしという表現もあるが、教師個人の責任の範囲が不明確な問題が多発するということは、とても大きな問題だろう。
私は、教師を育成する機関に属する者として、このような現状に対してはとりわけ強い危惧を感じてしまう。こんな状況が続くならば、若者の中に教師という職業への嫌悪感が生じ、ひいては一層の教師のレベル低下を引き起こすのではないか、ということだ。

かつて、高度経済成長期の頃、活況を呈する民間企業に対して、教師を志望する者のレベル低下が問題となった。そこで、当時の総理の田中角栄が発した方策が人材確保法案だ。教師の給与を25%アップさせたのだった。今でも一般公務員に比べ教員の給与が高いのはそのおかげである。
しかし、半年ほど前から、財政難解消をめざして人材確保法案を見直し、教師の給与を一般公務員並みに下げようとする動きが生じている。現状のような教育問題が続出し、さらに教師の給与が下げられたならば、日本の教育は、それこそ無残な状況となるだろう。
教育への手抜は次の世代になれば明確にあらわれる。「教育は国の礎(いしずえ)」であることは昔も今も変わり無い。
今後動きつつある教育基本法改正法案にも多くの問題が潜んでいる。これもまた見過ごすことはできないだろう。


バリケード化

夏休みに行われる教育実習も無事に終了した。
とは言っても、新課程ができてから夏休み期間に行われる美術科の実習生はめっきり数が減ってしまった。とりわけ今年は極端だった。市内にお願いしたのはわずか3名だった。
新課程学生は原則出身校実習だから、地元に戻っての実習、しかも5月や6月あたりに行うケースが多い。
「実習は、いつ行くの?」
「もう終わりましたヨ」
うっかりしていると、実習が終わっていたりする。
ところで、驚いたことに今年はわずか3名の実習生というのに、そのうちの一名がどうしても釧路市内に受け入れ先が見つからなかったのだ。困り果てて、以前附属で教えていた○○先生に頼み込み、やっと受け入れてもらった。つまり、それほど美術科教員自体が学校現場から減少しているということなのか?
このところ、私は学校現場へ出向く機会がめっきり減ってしまった。教育実習の引渡しの挨拶や研究授業でもなければ行く機会はなくなった。
1年ぶりに市内の中学校へ出かけて驚いた
職員玄関を開けようとしたのだが、がっちり閉まっていて開かないではないか。見回すと張り紙があり、来校者は脇のインターホンで呼びかけろと書いてある。
「アノ、教育大から…」
「ドウゾ、カシャ」
一声と同時に、ドアロックが解除された。
いつの間にこんな設備がついたのかとたずねたところ、
この1年間で市内の小中学校の全てにドアロックが整備されたのだそうな。
私は、かつて高校に勤務していたころ、たまに寝坊して遅刻したこともあったけれど、こんな設備があったら、うっかり遅刻もできやしない。
せちがらい世の中になりましたね

NAVI初体験

3月末、2週間ほど愛知の実家で済ませなくちゃならない用事ができた。そのために先月のCOLUMNはお休みしてしまいました。
愛知といえば、昨年の万博や中日のリーグ優勝。そして、ト○タ自動車のおかげで、いまや景気が絶好調と言われている。
「景気イイんだってネ」
向こうで聞いてみたら意外な答えが返ってきた。
「ト○タ近辺だけネ」
それ以外は、愛知といえどもあんまり景気回復してないのだそうな。ともかく、愛知の私の実家などは山間部を控えた田園地帯だから、けっこう交通が不便だ。だから、今回は効率良く動き回るためにレンタカーを借りた。内地の道路を運転するのは本当に久しぶりだった。
道は狭いわ車は多いわで、少しの距離を走るのにも時間ばかりかかってしまった。
そんな中で、大感激したのがNAVIの威力だった。
私は普段は車を通勤に使うぐらいだし、北海道にいたりすると、道路事情も単純だから、
「NAVIなんかいらないヨ」って思っていた。
ところがどっこい、人と車と自転車と電柱とが、網の目のような細い道路に入り混じっている、愛知のような道路では、驚くほど威力を発揮してくれた。
地図が表示されるばかりか、「何百メーター先をヒダリデス」とか、次々にしゃべって教えてくれる。どの車線を走ればよいかも表示してくれる。
「オオッツ!!これは便利なものだな」
なるほど、パソコンを積んでるようなものだから、十数万円するのもしかたないか、とも思えた。
用事を終えて、レンタカーを返し、ふと我に返ってみると、何か自分で運転していた実感が無い。
そういえば、面白がって運転していたものの、自分の頭はちっとも使っていなかったことに気がついた。
「…フム…、これはよくないことなんだろうな」

私は、地下鉄から地上に出たときには必ず反方向に進んでしまうぐらい、方向感覚に自信がない人間なんだけれど、NAVIなんかに頼ってしまったら、それこそ歩くことにすら自信が持てなくなってしまうのではないかと、怖くなってしまった。
あえて便利なものも遠ざけるようにしていくことも必要だろう。
「やっぱりNAVIなんか要らない」
そう考えた。


大学祭準備

大学祭といえば、以前は開催時期が年によりまちまちだった。実行委員会がなかなか組織できなくて、11月下旬になったり、あるいは12月にまで突入したこともあった。
このところは、10月末開催が定着しているから、美術科の学生たちは、夏休みが終わる頃から、まるでネズミが巣を作るように、ダンボールを集め始めて、アトリエは左のような雑多な状態となる。

やっぱり、今年もありました。紙粘土の小細工物品。
でも、今年の細工は軽くて、とても良い出来だと思いました。
昨年のものは、とにかく重かった。
今年は、テーマ自体がおかしの家というだけあり、
いろんなお菓子がありました.

美術科の学祭準備は、なかなかの職人技。
毎年の技術が継承されてますね。
夕方になると、皆さんぞくぞくと終結してくる。
そしてもくもくと製作にいそしむ姿が見られます。

見慣れない御仁が居るなと思ったら、琉球大からの交換留学生の玉○くんでした。

でかい熊。一旦は、首が落ちてしまいましたが復活。今年の秋は、日本全国に熊が出没し大騒ぎだ。


今年の学祭も盛況だったことでしょう。
さて、弱体化が進み行く美術科だ。
来年の学祭やいかに??

        <おしまい>

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