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                                                                   コラム更新日2006/4/

2006年 今月のコラム 

   

4月  


こんなに慌ただしい3月は初めてだった 

普段の年ならば,3月といえば後期試験がメインで,あとは送別会と卒業式程度で,けっこうゆったりとした気分で生活できていたような気がします.ところが,今年はそうはいかなかった.やはり,岩見沢へ出張が混ざりこんできたことが大きかったようです.2月中旬からの8週間のうち,移動日も含めて岩見沢・札幌への会議や入試,新入生ガイダンスに21日間も費やしてしまった.そんな訳でひさしぶりに昨日帰宅したような状態だったから,HPの更新もままならなかったのです.


1、2006卒業制作講評

   今年の作品は,作品点数と人数とスペースとのバランスがとれていて,とても見やすい展示でした.


あんどーさん

あんどーさんは,快活で楽しい人です.しかし,どんな制作をしていたのはか,私はこれまでぜんぜん知りませんでした.立体コースにいる人たちとは随分部屋が離れているから,ほとんど部屋を覗く機会がなかったのです.

テーマは漂う竹とんぼですね.ていねいに作ってありました.おおらかな性格が感じられ心地好いですね

どいくん

きれいな椅子が3つとテーブルがあります.作品はMacの中にあるわけですね.Macをいじらないと作品内容が何だか分からないというのは,考え物だなと思いましたね.

ユーコさん

5点のうち,私はこれが一番好きです.びっちりと埋め込まれ勢いがありますよね.ユーコさんのイラストは,初め(1年半前)は「のほほん」としたキャラをもっていましたが,それだけじゃ詰まらないから,もう一つ独特な味わいが欲しかったのです.この作品にはメッセージ性があるような気がします.

kojimaさん

こじまさんも,どんな制作をしてる人なのか,今回私は初めて知りました.スーラのような点描ですね.普通には描きたくないという感じが伝わってきます.形の微妙なゆがみがなんとも味わい深いですね.

もりもりさん

もりもりさんは,終盤になって,とても行動がしっかりしてきました.制作に関しても人に頼らず自分で考えて進めることが出来るようになってきましたね.A4サイズで制作したイラストを,スキャンして,ポスタカードサイズにプリントし透明な袋に入れて展示したのが左の写真です.A4の原画も置くとの話だったのですが,それは置いてなかったですね.

もりふさん

もりふさんの彫刻は,マネキンタイプなのですね.「あの,あの…」と言って話がなかなか進まないという,味わい深い人ですかから,もっと人間臭い作品かなと想像してました.すごく無機的であっけらかんとしています.

のーみんさん

のーみんさんは,入学時に最も描写力があった人だと思いました.私はとても期待していたのです.それで,4年後の卒業制作がこの鉛筆画ですから,あんまり進歩しなかったのは残念です.かたち全体としてはややバランスが危ういですね.でもブラバンでは収穫があったのは良かったですね.

のざわさん

のざわさんは,しっかり者だと,私は思ってました.でもやはり何を制作してるのか全く知りませんでした.

とてもでかいきのこですね.

ん…それ以上は言葉に詰まるな.

おおぬまさん

こんな感じの制作中の作品が,半年ぐらい前からアトリエにおいてあり,「誰のだろ??」と私はいつも思ってました.そのうちにおおぬまさんのだということが判り,私はとても驚いたのです.描写力あるし,ハイセンスだし.とても体育会系のような元気なおおぬまさんの作品とは見えなかったからです.たくさんの似顔絵とあわせて,パワフルなよい作品ですね.

しょーちゃん

しょーちゃんは,卒業制作提出時の停滞ぶりから脱却し,内容的にも量的にも挽回しましたね.白に浅い量感で描くふじたつぐじ風あるいはかやままたぞうのような扱いがとても心地好いと思います.

金魚は時間を置きすぎて,なにを描きたかったのか自分で判らなくなってしまったのでしょうね.描写がぐちゃぐちゃになったのはそのせいでしょう.

今回の数点は,短時間で描いてあるけれど,言いたいことが素直に判るような気がして好感が持てます.この味わいを上越で発展させることを願ってます.

とどくん

卒業制作としては.後半の追い込みがもう一歩不足してましたね.いつのまにか時間不足になってしまいましたね.

左のような作品がを2年生後半に作れ,さらに2年間ぐらい,じっくりと技術とアイディアを膨らませた作品を卒業制作にしたかったですね.

2、卒業祝賀会

ことしもめでたく雪なしでした

3月23日

うす曇の卒業式の朝
すこし寒めでしたが玄関先で記念撮影.

祝賀会が始まってました

就職の手引き印刷の校正をやってたために,私は卒業式に出られませんでした.校正を終え,急いで体育館へ向かったところ,ちょうどパーティが始まったところでした.

おお,みんないるじゃないか

例年は,ブラバンのすぐ前の席で,話し声が騒音にかき消されてしまったのですが,ことしはブラバンから離れた席だったので,だいぶ話しやすかったですね.

もりもりたべるもりもりさん

もりもりさんは根室,しょうちゃんは上越,どいくんは東京へ,みんな巣立ってゆくのです.

みなさんきれい

のざわさんこじまさん,きもの姿で晴れがましいですね.おっと,良く見るともりふさんもかすめてた.みんな綺麗に育ったね.

ゆうこさん

ユウコさんの,この笑顔ともお別れですね.

「せんせ何かちょーだい」ってセリフも,もう聞けなくなりますね.

加藤先生登場

加藤センセ登場.そういえば,福井センセもふたがみセンセももういないから,教員は3人になってしまったのですね.この後,私は翌日の会議のため,札幌へ向かったのでした. 

3、卒業式のあとは,初の合同入学式

4月3日午後1時,札幌,厚生年金会館

5分校全部の入学者を集めての初めての合同入学式が,11丁目にある厚生年金会館で行われた.

前夜はあいにくの雪.昼になると雪も止んだのだが,足元ビチャビチャで,すっかり冬に逆戻りの札幌でした.

私は,就職対策委員長だから,入学式後の分校別「後援会総会」で,就職関係の説明をするために来たのです.

二階席は立ち見だった

二階席は父母席だったが,来場者が多くて立ち見でぎっしりだった.

入学者数は1500名,釧路校は200名の合格者だったが,何名がこの入学式にきてるかは不明だった.

 

これが舞台席だ

携帯カメラだから上手く撮影できなかったが,壇上の光景です.
昨年までの数年間は,札幌校からのネット中継と各校毎の式とを合体させた二本立て方式だった.
今回の合同入学式は,学長がどうしてもやりたい今年限りでもいいからやりたい,との粘り腰により,あらゆる反対意見を押し切って実現したものだった.

1500名の学生+父母を一同にあつめた入学式は,豪壮だった.壇上の背中には大きな金屏風があった.狩野永徳の獅子図なんかがあってもおかしくない雰囲気だった.信長や秀吉など,権力を握った者の陶酔感は,これに似たものなのだろうなと思った.

えー,それで,左図が座席表です.赤枠部分が釧路校の入学者の席です.約180名分かな.どうせあんまり出席しないんじゃないかな,と予想してましたが,結構埋まってたたみたいです.

えー,それで,青線部分が「教員」席です.約100名分しか用意してなかったのですが,座ってたのは70名以下だったと思う.全教員数は400名をこえるんだから,なんと出席者の少ないことか.

学長は今年限りでもいいから,って言ってたが,この感じではどうやら来年も合同でやりそうだなと思った.まあまあの出席状況だったし,それよりも1500名が集まった入学式の晴れがましさを一旦味わってしまうと,もう戻れないような気がしましたね.

4、入学式のあとは講演会

まれにみるダサイパンフだ

入学式前に配布された印刷物の中にあったのが,左のパンフだ.

「やれば,できる」か… なんとダサイタイトルなのか,と初めは思った.

入学式後,10分の休憩後幕があがり小柴さん登場と思いきや,巨大なパワーポイントの映写図の脇に小柴さんは,ちんまりと座っていた.

そういえばもう結構な年だから座りっぱなしでもしょうがないな,と思った.

で,淡々とした話が始まった.
で,それを聞いていて思った.

やっぱり小柴さんはすごい人だ

約1時間.話のポイントは3点,ひとつは子供の頃にかかった小児麻痺を克服した話,2点目は私財をなげうって基礎科学育成の財団を作った話.3点目はカミオカンデの研究の話だった.

2点目までは理解できた.ものすごい頑張りやだってことが良く理解できた.

しかし,3点目の研究の話はさっぱりわからない.次々にグラフを示して少し説明するのだが,何がなにやらさっぱりわからん.ニュートリノに3つあるとか,分裂するとか,そうした研究内容を淡々と嬉しそうに話していく.

内容はさっぱり解らないが,しかし,とんでもない研究だってことが何となく理解できた.次々と新たな発見が続いていく説明を聞いていると,やっぱり小柴さんは凄い人だと思った.

釧路なんかに住んでいると,あんまりたいした人間に会う機会がないから忘れてしまっていたが,ものすごい人もいるもんだという,人的刺激を久しぶりに受けた.
人から受ける刺激は,最も大きな刺激になることは解っていたのだが,大きな人間の存在を感じて勇気づけられた気がしました.

5、ご当地情報2題
コンビニかと思いきや

「サンクス跡に変化が…」
今度はどこのコンビニかと思いきや,こんなものが出来てしまった.

最初に,青い一本の横線が引かれたから,「ン,これはセブレブか?と思ったのだった.

しかし,「…ケアプラン…センター」との文字が書き込まれている.これは介護関係の事務所のようですね.

滝の湯跡地には何が?

滝の湯が解体され,その後工事が始まっていた.敷地の広さから,初めはマンションかな,と思ったのだが,すぐに後部になにやら広告塔のようなものができた.

結局判明したのは,「オレンジショップ」とのことでした.桜ヶ丘方面にあるけっこう安値展開しているショップだそうです.

おしまい