WEB-ATELIER通信
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 ●過去のコラム                                                                      コラム更新日2005/05/31

2005 

        今月のコラム    


     霧の季節がはじまった



やっと桜が咲きました。
今年の春はずいぶん寒い。なかなか気温が上がらないから家の裏手の牧草も生育が悪いようだ。
5月22日あたりから、ちらほら桜が咲き出した。
29日には、どこの桜もほぼ満開!!
やっと咲いた桜だが、霧や雨のしずくが毎日。
そろそろ霧の季節も始まった。

昨日、1年生が話していた。
霧の中を自転車で走ると、服に霧のしずくが着くんだね。はじめて知ったよ」
ですって。
そのうちに分かることだけど、釧路の霧はそんな悠長なモンじゃない。歩いてるだけで、雫(しずく)どころか、ビショ濡れになってしまうんだけれどネ。

「ガイアの夜明け」ってTV番組をご存知ですか

釧路では、地上波だと見られないけど、BSデジタルだと見ることができる。

役所コウジが進行役で、毎週タイムリーなテーマで50分間じっくり見せてくれるから楽しみな番組のひとつだ。

●ニート対策?

先日のテーマは、ニート対策についてだった。
ニートという用語が、高卒や大卒者が家にこもってしまって、仕事はしないし就職準備をするわけでもない連中のことを指す用語だってことは次第に知られるようになってきた。

「やりがいのある仕事が見つからないから」とか「仕事に就いても自分に自信がないから」とか、どうも理由ははっきりしないのだけれど、生活費は親掛かりで、のんべんだらりと暮らしているという。

なもの、甘やかしてる親がいけないんでしょ。放り出せば自分で働くようになるんじゃないの…」

と、私は思っていたんだが、放り出すだけじゃ問題は解決しないところまで行ってるようだ。だから政府も対策に着手したってことだった。

とにかくニートと呼ばれる人々を、家から追い出すだけでは解決しないらしい。まず、ちょっとだけ家からつれ出して、それから、試しにこういう経験をさせて、その次にこれこれをやらせて、それから… といったような、ニート状況から社会生活までの間へのいくつかのトレーニングのステップを組み立てておいて、そのレールの上を走らせながら再教育していくことが必要とされているようだ。そのあたりのことを「ガイア」の番組では扱っていた。
ほんとに手間がかかる人間が増えてきたものだ。

●就職活動が大変だって?

私は、来年は、就職対策委員長ってことになってるから、就職関連報道のVTRを集めたりしてる。だからこういう番組に反応してしまうのだけれど、昔とちがって近頃の大学はどこも就職対策にとても熱心だ。 
卒業後の就職状況イコール受験生の確保と入学者のレベル維持とに密接に関連するし、就職状況がその大学をランクづける重要な目安になってきた。

でも、15年前ぐらいまでは釧路校じゃ就職対策なんかほとんど必要なかった。学生の就職イコール教員採用試験だったし、採用率も高かった。
「就職は、学生個人の問題だから、大学とは直接関係ない!!」というのが、昔の日本の国立大学の姿勢だった。

釧路校で就職うんぬん言いだしたのは、最初の新課程ができてからのことだろう。公務員や民間の就職先の開拓の必要が出てきた。その後、世の中の景気が低迷し新規採用が減ってきたことや、教員採用試験の合格率も低下してきたから、教員の口も、民間の口も、手取り足取りの就職対策が必要になってきた。

同窓会に依頼したり、元校長を嘱託にして面接レッスンや、小論文の書き方のトレーニングなど、
もう、これ以上、やることがない」というほど、考えられるあらゆる対策をとってきた。それは、他の分校も同様のようだ。
以上が、ちかごろの大学側の対応状況だ。

いっぽう学生の側は、せっかく開講してる3本の就職関連授業にも40名ぐらいしか受講しにこないというし、面接や小論文のレッスンもサボったりいい加減で、なにか他人事のようだという話を聞いている。(実態はよくわからない)

大学側がやきもきしてるのに、当の学生はのんびりしてるってのは、どこかニートと周囲との関係に似ているともいえるだろう。就職対策のためのレールを敷いてやってるのに、学生という列車は、なかなかその線路に乗っかってくれないという現実があるようなのです。

ところで、学生の頃の生活パターンを見るだけで、将来のその人の仕事への対応振りも実は見えてしまうものだと思うのです。
高校・大学時代に、状況に正面から立ち向かう人。受験勉強でもレポートでも、それなりに好奇心をもってポジティブに臨み、そこにおいても楽しみや達成感を得る。そういうことの経験を積み上げてきた人間ならば、就職しても同様の対応ができるというものだろうし、そんなタイプの人はニートとは無縁だ

その反対に、
いつもつまらなそうに義務感だけでノルマをこなしてきたようなネガティブなタイプの人は、就職後の仕事が楽しいとか思えるはずがない。
学生時代にいろんな種類のアルバイトをやるということは、そうした仕事経験をするという面では望ましい。
でも、学生時代に楽なアルバイトしかやらなかった人や、一度も仕事についたことがない人にかぎって「仕事がいやだ」とか「自分にあった仕事は?」とか言っている。
あるいは、「釧路校はヘンピだから就職活動が大変で」とか言ってる学生がいるけど、そんなことはハナから分かってたことだ。文句言うくらいだったら、東京や関東の国立大学にはいればよかったんです。
自分が、かつてそこに入るための苦労をしなかったんだから、その分、いま苦労することになるんですよ。いまさら文句言うもんじゃない。

でも、結婚するほうがもっと大変だって!

でもね、就職ってのは、大学や周囲がいろいろ、とりなしてくれたり情報を与えてくれるから、まだ良いんだよ。就職するより結婚することのほうが大変なんだけど、そのこと分かってるのかな。

それとても、学生のころの状況がその後を暗示してるんだけど。モテモテさんはいざしらず、半分以上の人は、「自分で頑張らないと結婚できない」ってことを覚えといたほうがよいですよ。「あんな女性はいやだ」「自分にあった相手がいるはず?」とか、言いながら、いつの間にか40に突入したりして、ますます困難さが増加していく。

おっと、この状況は、ニートとおんなじじゃないか。

昔みたいに地縁や親戚関係が濃密じゃなくなって、世話好きのオバサんも近所にいなくなった。
むかしは見合い写真が町内会の回覧板のように、あちこちに見受けられたが、いまはそんなものも少なくなった。だから、自分にその意思があり、しかもそれを公表し、そして行動することができない人は、もはや結婚できないという状況になっている。

だから、結婚できない人に対しては、ニート対策と同様に、ゴールまでへのステップを組んだレールを敷いて、それに載せてトロッコのように押していってやらないと、絶対に結婚できないのです。周囲の大人の多くが、まだそのことに気づいていないのです。

結婚は本人の意思だから、本人しだいで… とか言ってる状況じゃ、もはやなくなってるの。

ニート、就職、結婚、いろんな面で、手のかかるやっかいな人々が増えてきてるけど、ものごとの現象の根っこというものは、基本的には皆おんなじようにできているもんだってことがわかったでしょ。

30分の講義を聴くのが辛かった話 

誕生日の前日、運転免許の更新に3年ぶりに行った。
手続きの方法が、前回とはだいぶ変更されていた。
以前は、申請書類の記入にチマチマ本籍や住所などを書き込んだ覚えがあるが、今回は、免許証のコピーをとってくれるから名前記入だけになった。これは大幅な簡略化だ。
だいぶ以前に、飲酒違反関係は罰則や罰金が強化されたってことを聞いた覚えがあるが、どうやらその時期にいろいろ変わったらしい。
以前は、軽くても重くても、度でも違反したら、年有効はもらえなかった。でも今回は、軽微な違反だったら、5年間有効をもらえてしかも講習も30分になった。

私は今回は一度も捕まっていないから
めでたくゴールド
だった。
3年間、頑張って注意しながら運転してきた結果だった。どんなもんだい、やったぜゴールドって喜んだ
しかし、
軽微な違反はOKになってしまったから、今回はほとんどの人が5年間有効の30講習のようで、ありがたみが薄かった

私の通勤距離は片道
30KM以上ある。その道に、よく警察が張ってる箇所が4箇所ある。
月に入ってから、パトカーをよく見かけるようになった。警察の皆様も、暖かくなった春先は、外張りも動きやすくなるんでしょうね。
更新
1週間前に2回、危ういと感じたことがあった。ネズミとりと、もうひとつはスピード違反の闇張り
ねずみとりはいざしらず、真っ暗な夜中に道路わきの木陰に潜んでいるパトカーを見ると、もうちょっと他のやり方があるんじゃないのって思うのだが。

あと一週間で更新だから、注意しなくちゃと」、ビクビク・オドオドしながら運転してたから見つけたようなもので、うっかりしてたら、捕まるところだった。
でも
新しい免許証には「優良」の文字が光ってるのがすごく嬉しい。

さて、問題なのは手続き終わってからの講習。
わずか
30分話を聴くだけなのに、
その時間の長いこと永いこと
分ごとに時計を見てしまった。
自分にとって、有益でないと思われる話を聞かされることの辛さを思い知った。

でも、
釧路に来て最初の更新時講習の時は、なにか楽しかった記憶がある。
まだ簡易講習なんかなかったと思うから、全員が2時間講習だったろう。ところが、結構話の内容を覚えているし、話した人の顔つきまで記憶している。
免許更新所で働いている男性は、警察あがりの人たちのようだ。当時の話をした人は、こう言っていた。

ワシはの、元は白バイ乗りだったんじゃ。昔の釧路じゃ、白バイ乗りは憧れの職業だったんじゃ。まだ南大通の一部だけが舗装されてて、ほとんどの場所が雪解けの頃には、グチャグチャだったんじゃ。ワシはの、背が小さいから白バイに乗るときは大変なんだけど、一旦乗ってしまえば、自由自在だったんじゃ…。

ほとんど、現役の頃の思い出話で、漫談聴いてるみたいだった。検挙の際てこずった話とか、自分の運転で危機一髪だったこととか、いちおう講習という内容にはなっていたように記憶している。

2時間講習だから、結構話をもたせられる人選がなされていたと思う。最近は、30分だけ座らせておけばよいんだから、そんなもの誰でもできるだろ、ってことで、担当者の質が低下してしまったのだろう。

ところで、 学生が、単位稼ぎだけの目的で受講してる授業ってのも、これと同様で、さぞや、つまんない責苦のようなモノなんだろうと、フト考えた。

やっぱり授業はおもしろくしなくてはいかんと思った。大学の講義では、90分も座らせとくんだし、しかも15回近く行うんだから、聴かされる側の立場にたった話の内容を考えないといけないな。

「最近の学生は、私語が多くて…」とか言ってる先生がいるけど、「それは、あんたの話がつまらんからでしょ」と心の中で答えてしまう。

まあ、モトモトそれなりの能力がないと、教師も学生から足元見られて収集つかなかったりするんだけどね。

今日は5月31日、今回はギリギリセーフ 

5月後半は、久しぶりにいろいろあったから、ひょっとすると6月のコラムが5月中にUPできないかも、と思った。でも、やっと間に合った。
先週末は、新入生合宿研修の付き添いで2日潰れてしまった。
昨日は、〆切まぎわで釧路論集の論文原稿を提出した。これも綱渡りだった。
大学の広報関係ではポスターやパンフレット作成作業が、今一番のピークを迎えている。3月に神田副学長(釧路校担当)から、酒の席だったけど「もう一仕事やってってよ」って、広報委員会の実務作業を頼まれたから、ほとんどの印刷物のレイアウトや印刷をひとりで請け負っている。
今日は、大学院募集ポスターとオープンキャンパスポスターの2種類を、計400枚研究室のカラーレーザーでプリントした。
スイッチポンで印刷してくれれば4時間で刷り終わる(調子よくってもそのくらいかかる)のだが、
10枚ぐらい刷ると、何かしらの問題があって、
チョッと休ませてって感じでストップしてしまう。
だから、プリンタの機嫌をとりながら、ずっと付いてなきゃならない。きょうは丸一日かかってしまった。

さて、ポスタ印刷が終わったら、残るは3つ折・両面印刷のパンフレットのレイアウトだ。これは3000から4000枚を業者が印刷するそうだ。あと数日のふんばりだな。

釧路校のWEBページのリニューアル作業も始まった。これは高橋ユキオさんが作成中です。きっと8月になればご披露できるでしょう。業者にまともに頼んだらいったい幾らかかるものやら(成田さん参考までに教えてくださいな)。

私立大学とちがって、広報予算が少ないから、いろいろ大変だ。

じゃ、またネ。

 


 ●大学の桜(右側は正面の坂道)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 ●A701印刷所

 

 

     
     


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