WEB-ATELIER通信
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                                                                     コラム更新日2005/06/26

20057 

        今月のコラム    


     夏本番…短いけど

 

うっそうたる緑の季節になりました。あさ、3時半にはもう夜が明けるし、夕方は7時すぎまで明るい。あっという間に夏が来た。家の裏手の牧草地(写真上)も、そろそろ一番草の刈り取りかな。

■赤十字に募金すると社員になってしまう話

「赤い羽根の募金なんですけど… 」
「何とか地震義捐金にご協力を… 」
「ユニセフ… 」
 よく、こんなお願いをされませんか。

赤十字の募金なんですけど… 」
これに最初に疑問を感じたのは、
15年前だった。
町内会の班長を担当した年だった。
赤十字の募金集めの用紙一式が渡された。

町内会の班長が、なぜ募金を集めなきゃならないんだ?「こういうやり方はおかしい。こんなことやるのいやだ。」私は役場まで行き、そう言って担当者に書類一式を返却した。その件が
担当者に毎年伝わったらしく、以後我が家には集めにこなくなった。

ところが、今年は来た。
私、酒飲んでいい気分になってたとき、
「…お願いします」
「赤十字?あれ、以前なんかあったけど、まあ面倒だ、他の人は幾らぐらい払ってるの」
500円以上ってなってるんですけど」
「じゃ
500円ね」
「あれ、みんな千円ジャン」
でも、まあいいかって、
人が千円と書いてある一覧表の最後に名前記入して500円って書いた。

家内がそのあと、おかしな顔つきで言った。
「今の、赤い羽根だったの?」 
「いや、赤十字かな」
「… 」
「あんた、うちはね、赤十字には払わないって言ってきたんだよ、それなのに今年払うのはおかしいじゃないの」

「そういえば、そうだけど、まあいいじゃないの」
「…」

しばらくして家内が言った
取り返してきたよ
「 ?… どうやって?」
「集めに回ってた班長さんの奥さんが、まだ隣の家でおしゃべりしてたから、行ってこう言ったの」
「主人がね、赤い羽根だとおもって払っちゃったんだけど、うちは赤十字には払わないんでって言ったの。」

「それでね、集めに回ってた班長さんの夫人がどう言ったと思う。あら、これ、赤い羽根募金じゃなかったんですか?だって
つまり、集金してた奥さん自身が、自分が赤十字の募金なのか、赤い羽根の募金なのか、考えもせずに回ってたってこと。

だから、その集金人奥さんは、それ以後、千円が6名並んだ後に、横線2本で500円の文字が消された募金記名欄の用紙を持って募金に回らなければならなくなったのです。
たぶん、次の家からは、
「あら、新井さんチの500円はなぜ消してあるのかしら…?」って疑問にどう答えるんでしょうね。

日本赤十字社に500円以上募金(これを「社資」と言う)、つまり社資を500円以上募金すると社員になるという決まりがある。たとえば、昨年阿寒町では、1045600円集まった。

なんで、こんなこと知ってるのかって言うと、集金人の奥さんが置いていったチラシに書いてあったから。
… いったいどのような仕組みになっているのか疑問に思っている方もすくなくないと思います。そこで、ごく簡単に説明させていただきます… 」
実は、このチラシは、うちが役場に「こんなことやりたくない」って言った翌年から配布されるようになったらしい。
人口7000人を切る、阿寒町で100万円あつまったら、日本全国でいったいいくら集まるんだ。釧路では集めに来なかったし、むかし住んでいた神奈川でも来なかった。ということは、隣近所のしがらみがあり、断りにくい地域、つまり、ド田舎をベースに集めてるってことだ。
この方法は、都会では
割を切ってるのに、田舎では割を超えてるN○Kの集金方法といっしょだ。
あこぎなやり方だ。N○Kの視聴料の多くがN○Kの職員の人件費になってる。
赤十字の募金も、
割以上が職員の給料や施設維持に使われて、残りが援助費に回るということを知ってますか。ということは、千円募金したら、そのうちの400円は、職員の給料になるってことなんだ。そんなのは募金じゃない。誰が払うものか、ということが我が家の主張だったのですよ。
たぶん家には、二度と来ないだろう。
ついでに言っておくけれど、災害義捐金とか、何とか募金とか、そんなものがまともに被災者の手にわたるなんてことは、私は全く信じていない。

■車を買う話

アルファロメオが来たそうです
研究室に来てた高橋ユキオさんが、携帯を置いた後でそう言った。乗っていたローバ・ミニが、ついにダメそうだからということで頼んでいた、中古車販売からの連絡だった。

「アルファロメオって、高い車だろ!また、そんなの買うの?!」
「高くないですよ。中古だから100万しないですよ」

たしかに、いま新車は200250万が標準だから、それに較べれば高くはない。
でも、「中古車」に乗るためにはある条件が必要だと思うのです。
一つには、車の不調や故障に
自分で対応できること。
二つには、もし故障して車が使えなくても
差し支えない仕事をしてること。
私は両方とも無理だから、中古車は向かないと思ってるのです。高橋さんは、もともと親が車関係者だし、自分で直す能力がありしかも修理費を払うことにも苦痛を感じないらしい。だからそういう人は中古車でも平気だけれど、
車のメカに無知・無関心、小さなトラブルにもお手上げの私などは中古車買いには向かないのです。

年前、○ツビシパジェロの四駆のシャフトが運転中に折れてずいぶん怖い思いをした。
それまでも、タイヤやエンジン周りがしょっちゅうイカレテたから、○ツビシはもうイヤだと思った。その後、案の定○ツビシはムチャクチャ会社だったことが判明した。

「最も故障が少ないメーカーはどこですか?」
「そりゃあ、ト○タですよ」
その言葉を受けて、今の車に換えたのだった。以来
7年間、一度もトラブルはない。
パジェロから、今乗っているナヂアに換える時、知り合いのモーターさんからこう言われた。
「良いんですか、もう、
川を渡れなくなりますよ」「 … 」
パジェロに乗って、阿寒の山奥のがたがたのオフロードをけっこう走ったけれど、川を渡る度胸はなかったナ。
もうアウトドアで遊ぶ年代でもなくなったから、フツウの車で、オートマで楽に運転できて、故障がなければ何でも良いの。そういう基準で選んだ車だった。
でも、実のところ
車選びは苦痛だった。

<買い物は楽しい> はずなのに、私は大金を費やす買い物はすごく苦手です。車の購入はその最たるものです。
実は、私の奥さんのほうが、車にはくわしいから、いつも先にカタログ集めてくれて「荒選び」して、「これとこれとこれ。この中から選びなさいヨ」ってお勧め車種を3台ほど提案してくれる。その後ディーラ廻りをして、その実車に試乗して確認して、
じゃア、これに決めようかなア…」という、すごく軟弱な手順で選ぶことになっている。いわば家の中に新車のセールスマンが居るようなもんだから、私の場合には車を買えるのですが、なかなか決めかねてそのあげく苦しくなっちゃってる人も結構いるはずです。

私の義理の兄の場合もそう。姉がこんなことこぼしてた、
「あの人ね、半年かけても車が決められないの。セールスさんが良く試乗車を家まで持ってきてくれるんだけど、それでも決められないのヨ」
実は、私の場合も同じようなものです。分厚い本カタログを見ても書かれている内容が良く理解できない。自分が欲しい車がいったい何であるのか、実のところ良く分かっていない。決定する基準がないから自分ではなかなか決めかねる。だんだん疲れてきて嫌になってしまうのです。

だから「セールスマン」っていう職業が成り立つのでしょうね。セールスマンは商品の説明をして、売るだけの人じゃない。先に書いた私の場合のような「買いたいけれど買えない」「自分の欲しいものが良く分からない」お客さんを導いて「買わせてくれる」役割をもった職業だってことが、やっと分かってきました(押し売りの訪問販売のセールスは別ですよ)。

先月のコラムで、ニートには線路を引いておいてトロッコを押してやるように導いてやらないと脱出できないのですと書いた。でも、この種の買い物も同じようなものかもしれない。「エート、ご予算は?」「ご家族は」「じゃこのタイプですね」とか絞り込んでいってくれるアドバイザーがいないと買えない人もけっこういるはずです。だから、「良いセールスマンを探す」ってことはすごく大事なことなのです。

車に詳しい奥さんが、以前こう言った。
「ト○タ車は、買うのが難しいよ。ト○タ店に行って、カ○ーラ見たいんだけどって言っても、アそれはうちじゃないです、カ○ーラ店へ行ってください、って言われちゃうよ」
ト○タは車種がいっぱいあるし、社内で競わせてるから販売店を4つに分けているが、私はそんなことも知らなかった。
その後、ト○タの4つの店舗を回ってみると、たしかに扱ってる車は別々だった。しかもト○ペット店は、売れ筋の高級車を抱えてるから店員の態度が他とは違ってることも分かった。ト○ペット店では、のっけから「
担当者はお決まりですか?」って言われる。つまり、ト○ペット店では、セールスの担当者が決まっている固定客(金持ちの)が多いってこと。買い物も経験が必要だ。

皆さんそのうち、家を買ったりしなくちゃならないわけだけど、家を新築したら、短期間のうちに家具やらなにやらいっぱい買わなくちゃならない。100円ショップやホーマック(旧石黒ホーマ)でチマチマと安物を買ってた人にとっては、それこそ二ケタ違いの高額な買い物を次々と決断しなくちゃならない。
それはそれは大変なんです。覚悟しといたほうが良いですよ。

さて、あと数日で新車が来ます。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     
     


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