そんな苦労の末に、なんとか開催したセミナーだったが、当日参加した高校生たちは前向きで熱心でとても気持ちが良かった。
美術コースの「素描」に参加したほとんどの皆さんはIWAの受験を考えているようだった。
半年後・1年半後に目標が見えている人間というものは、とても強い意志力を発揮しうるものだということを改めて感じた。
IWAの現2年生あたりの学生も少し前までは、同じような境遇の中で目をキラキラさせていたものだったろう。しかし、今やそのうちの何割かは目的が見えなくなってしまっているようだ。
人間の意志力は「眼」を見ればだいたい分かってしまう。気力を失って何をしたらよいのか分からなくなってしまいうつろな目つきに変わってしまっている学生も相当数見受けられる。
自分の目標を自らが発見しそれに向かって進んでいけるということは重要な能力である、しかしながらそれは誰にでも備わっている能力ではない。おそらく2~3割の学生にしかそうして前向きな姿勢を維持仕切れないのかも知れない。
セミナーに参加してきた高校生とIWAの2年生の学生とを比較してそんなことを感じた。
おしまい
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