ATELIER通信
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コラム更新日2004/11/29

200412

 

12月だ
地震だ

はやくも12月です。
12月は、毎日があっという間に過ぎ去って、普段の月の半分ぐらいしかない気がする。
寒い… いつのまにかもうすっかり冬。朝、家の周りの牧草は霜に覆われて真っ白。昼間になっても道端の氷が解けなくなってしまった。

一昨日は、またもや地震がきた
昨年9月の地震では石膏像が8個壊れた。しかし、今回の被害は1個がわずかに欠けただけ。被害届けも出さないでおくつもり。新潟の大地震にくらべたら屁みたいなもんだナ。
毎年エネルギーが少しずつ放屁されることで、大地震にいたらずにすんでるかも知れないし。

写真がない

今回、WEBページに載せようと、過去の写真をさがしてみて驚いた。自宅にも研究室にも、ほとんど写真が残っていなかった。もともと写真を整理することに無関心だったけれど、こんなにも残っていないとは… 唖然とした。
コンパや写生旅行や、岡部先生の集中など、結構写真はアルハズ… と思いながら捜ししても、あらら…いっこうに見つからない。しかも、
6年ほどまえから、デジカメで撮るようになってから、さらにはCDRに焼けるようになってから、状況はさらに一層無残になった。せんべいのやけ具合は見てわかるけれど、CDRはいちいち覗いてみなければならない。めんどくさがりやにとっては、モウ…なにがなんやら分からん状態ダ。
きちんとその都度整理すること、そして残すための自分なりのシステムを作っておくこと。そうしないと、こんなにも散逸してしまうのか。
普段の生活で、整理ベタでだらしない人間は、
写真もデジタルデータにおいてもまったくおんなじだ。
簡単にいえば、論理的思考ができない人間は、掃除も整理もへたくそだ。理系の先生の研究室に行くとそのことがようくわかる。
いま、写真やデータ探しをきちんとやっておかないと、モウ絶対ダメだ、あらためて悟った次第です。

美研WEBも
つくったゾ

さて、アトリエ通信のWEBページを作ったあと、
学生のひとりが作り始めてくれた「美研WEB」ページを、この際にすすめてみようと思った。
学生が進めていたページには、全員の顔写真や簡単な自己紹介を載せられるようになっていた。しかし、例年、4月に1ケ月かかっても学生の「住所録」すらできないのだから、50人以上の学生の、写真つきの自己紹介ページなど、何年かかってもできるはずがないではないか。
ということで、私が勝手に、好きなようにつくっしまった。

WEBページは、作り方があまりよくわからないのだけれど、適当に力任せにつくってみた。どういう操作をしているのか、ほんとうはよく分からない…  2日間うなりながらも、なんとか仕上げることができて、いちおう満足だ。

 
問題は
どこにある?

あと2週間後に学生の展覧会のアートハウスがある。
最近は、夜遅くまでアトリエに残って油絵を描いている学生が、いつも3〜4人いる。通常では、5時過ぎに制作している学生なんか皆無だから、すごく新鮮な姿だ。
昔は、いつもズルズル居残って、阿蘇サンや竹川サンに怒られながら(タバコやおかしを差し入れしてゴマすったりしましたね)、しぶしぶ帰っていく姿がなつかしい。今は、外注の警備員さんだから、信念をもって学生を追い出そうとはしないから、夜泊まることもできる。
窓ガラスも割れていないし、ガスストーブも完備しているから、アトリエに氷がはることなんて考えられない。アトリエでどてらを着なくても寒くない。昔からみれば、ホテル住まいのような豪華な環境なんだが、近ごろは学生が制作のために居残ることはほとんどない。
まったく、最近の学生は…
と、一時は思ったこともあった。しかし、それはおそらく違うのだろう。今、美術の学生数は50名以上。そのうちの40名近くがアトリエとMAC室の2つの部屋にいる。昔のように、一人約2メーター四方を個人制作の場として確保されたスペースなんか夢のようだ。今の学生には、大学に固定された自分の居場所などないのです。
展覧会が近くなると居残って絵を描きはじめる学生は、おそらくほんとは、確保された自分の場所で、いつも制作したいと思っているのだろうなと思うのです。
昔は、(こればっかだな)、学生がみんなアトリエでいつも制作していたから、私も、いつもお茶のみに行って、ついでに指導した。だから昔の学生は、個人制作の指導をほとんど毎日・年中十分に受けていたことになる。しかし、今の学生たちは、ほとんど「指導される機会がない」ということがいえます。
でも、最近の学生のレベルは、上下の幅は広がっているが低下しているとは思わない。優れた学生もいっぱいいる。

つまり、(今回の結論)、わたしは昔のように、学生と飲みにいくこともないし(秋山君に脅されて飲み行くようなことはないしナ)、結局はわたしの、今の学生への指導が不十分なことが、今の学生作品の荒び(スサビ)の原因だということだろうな。こうやって書いていて、そのことがやっと自分自身で判明した気がする。

乞ご期待

N先生がデザイン→彫刻指導に移動したことで、私がデザイン領域の授業とコンピュータ実習、そして一般教養を持つことになって、デッサンと2本のモデル実習など、絵画領域の全部をF先生・K先生に任せてしまったことが、学生の絵画表現力低下の原因なんだろうと思う。やはり私が一番悪かったのだと、今は反省しているのです(でも、時間的に全部やるわけにはいかないんですよね)。

この4年間、北教大再編問題があり、会議のため70回以上札幌の本部に出向いた。その前には大学院設置や各種委員長職など、約8年間大学運営にかかりきりで、ゆっくり学生と接する機会もなかった。
今年は、研究年をもらって、会議から開放され、やっとゆっくりと自分の周囲を見回すことが出来たような気がする。自分の子供が大学に行くような頃になって、学生に対する別な見方ができるようになった気がする。
これまで、
アートハウス展の会場光景や作品写真は、ほとんど残っていなかった。でも、今年は、このWEBページで、詳細を報告することが出来ますから、
きっちりと写真を撮って報告したいと思います。
乞ご期待

 

 
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